シンクライアントとは
ビジネスシーンで使用するコンピューターネットワークシステムはその処理を
「サーバー」と「クライアントのコンピューター」で分担しています。
それを「クライアントサーバーシステム」と言います。
このうち、クライアントのコンピューターの分担を最低限の機能のみに抑え、
低価格になっているコンピューターが「シンクライアント」です。
シンクライアントでは、重要なデータやアプリケーションソフトはサーバーにアクセスして入手する方法をとり、
手元のパソコンには多くのデータを持ちません。またシンクライアントにも様々な定義があります。
データやアプリケーションのみを格納しないPC、HDDディスクを実装しないシンクライアント端末、
それぞれがシンクライアントとして定義されています。
サーバーやアプリケーションが存在する場所をデータセンターと呼び、
そこから高速ネットワークをつないでビジネスPCやシンクライアント端末で必要な情報を入手する方法です。
シンクライアントのハードウェアの形態も数多く存在します。ノートタイプのPCはもちろん、ディスクレスのデスクトップPC、
液晶ディスプレイ一体型のもの、ディスプレイは別売りとなるBOX型のターミナル、
また、普段使っているPCをシンクライアント化させるためのUSBメモリ型のものもあります。
通常のPC利用方法では、普段は入力や表示だけが必要な社員の端末にも多くのアプリケーションや
データが実装されてしまい、メンテナンスやインストール、バージョンアップに
運用コストや管理コストがかかってしまいます。
シンクライアントは、そうしたコストの削減はもちろん、合理的に業務を推し進めるためにも
必要であると考えて開発されました。
低価格で最低限の機能のみを有したパソコンを一般社員が保持し、アプリケーションソフトや
重要データの管理をサーバーで一元管理することが可能となります。